①からの続き。では、どうすれば良いか? です。
「手」は出さない
いきなりですが、結論から言うと、『手を出さずに指示を出す』を徹底すること、に尽きます。
なかなか難しいことではありますが、レッスン中に出している『手』(=面倒を見ること)が、その生徒さんの助けに本当になっているのか、を分析してみてください。
例えば、文字を書けるくらいの年齢であれば、自分のテキストを取り出して開く、ということはできます。自分の筆箱から鉛筆を取り出すのもできますし、間違えたら消しゴムで消すこともできます。テキストを閉じて自分のカバンにしまうこともできますね。
となると、先生がそれを『手を出して』やってあげる必要はないことがわかります。
その代わり先生がやらなくてはいけないことは、
テキストがきちんと取り出せたかを見てあげること
伝えたページが開けているかを確認すること
指示通り鉛筆を全員が取り出せたかを見ること
間違えたところを指摘して、消しゴムで消し・直せたかをチェックしてあげること
ではないでしょうか。
指示出しのプロセス
そして、その前段として、生徒にしてもらいたい行動を毎回しっかりと『指示する』のが、先生の役目です。
例えば、”Take out your pencils.”と言います。指示は出せました。動き出した生徒もいますし、まだの生徒もいます。
ここで自分の気持ちにフォーカスしてみます。どんな気持ちになりますか?
指示を出したあと、ついつい焦ってしまいませんか?
次は、待つ
物理的な問題の次は、先生の精神的な側面です。
「待つ」。 実は、これがなかなか難しいんです。
「全員ができるまで待つのは時間がかかる。私がやってあげたほうが早い。」という気持ちはよくわかります。
でも、それが5名6名、はては10名…なんてなったら、そうは言っていられません。指示を出して待つほうが断然早いです。
指示を出したら、動かずガマン。
全員がしっかりとできているかを「見る」ようにしてみましょう。
クラスの中でも自立を目指す
小さいお子さんでも、自立して自分のことをできるというのは誇らしいものです。
ぜひ英語のレッスンの中でも、そういった気持ちを味あわせてあげましょう。
『手を出さずに指示を出す』と書きましたが、そのあとにきちんと、確認→褒めてあげる、の流れもぜひ加えてください。
指示の出しっぱなしでフォローしないのも、また別問題が発生します。
指示を出す→できているか見て→ほめる
という流れすべてが指示出しだと思いましょう。
ご参考になれば幸いです。
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