単語の発音はどう教える?

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きれいな発音のためには、日本語の発音と英語の発音がどう違うのかを知る必要があります。そしてその違いをどう教えるかは、キッズクラスでなくてもなかなか難しいものです。

音のバリエーションは英語の方が多い

まず大前提として、音のバリエーションは英語の方が多いですね。

日本語は五十音が基本で、全てその五十音の組み合わせで単語ができています。

五十音は、あ、い、う、え、おの「母音」と、それ以外の「子音」いくつかを組み合わせて50個の音を出しますね。

対して英語は、「母音」、「子音」、「二文字母音」「二文字子音」など、音の種類はバリエーション豊かです。

例えば、母音ひとつとっても、日本語では「あ」で済んでしまう音が、英語の場合、[æ][ɑ][ʌ][ə]と、口の形を変えた音が4種類くらいは出てきます。

リズムも全然違う

加えて、リズムもかなり異なります。日本語の場合、「拍」と言いますが、「1000円(せ・ん・え・ん)」と言ったら、4拍ですね。一文字ずつの音の長さは同じです。

でも、英語の場合は、「音節」でリズムを取りますので、母音と子音の組み合わせで一つの単位とカウントします。

ローマ字でSenen(せんえん)と綴ったら、真ん中のnは次の母音と必ずくっついてしまうので、「セネーン」と発音されてしまうでしょう(それを避けるために、Sen’enとアポストロフィを入れることもありますね)。日本語では「ん」の音も一拍ですが、英語の場合、nにアクセントがつくことはありません。

子どもに教えるとき

さて、理屈はこうだとしても、子どもクラスで、このような「拍」と「音節」の話をするのは難しすぎますね。

そこで、日本語の「拍」感覚と、英語の「音節」感覚の違いを感じてもらうために、手拍子を活用してみましょう。

例1 street

例えば、streetという単語。さて、音節はいくつでしょうか? 手拍子しながら言うとしたら?

ちょっとやってみてください。

streetは、音節が1つなので、手拍子も1つ。

[iː]という母音が一つしか入っていないので、あとの子音は単位としてカウントしません。ですので、クラップは一回。手拍子を一回叩く間に”street” と言う練習をします。

そして日本語との違いを理解するために、カタカナの「ストリート」も手拍子と一緒に言ってもらいます。日本語の場合は、「ス」「ト」「リ」「(イ)」「ト」と5拍になりますので、5回手拍子です。

例2 butterfly

2問目です。butterflyの音節はどうでしょうか。

同じく、音節ごとに手拍子をしながら言ってみると…

音節は、3つです。母音は[ʌ][ɚ][ɑɪ]となりますので、クラップは3回で言ってもらいましょう。”bu-tter-fly”ですね。

アクセントを教えるとき

ここまでは、音節を使った発音の教え方ですが…

さらに、手拍子を使うと、アクセントも教えることができます。

上の例2のbutterflyは、BUtterflyという語頭のアクセントですね。ですので、語頭で1回クラップを入れれば、正しいアクセント位置が覚えられます。

volunteerであれば、volunTEERなので、「ティア」のところでクラップです。

カタカナ英語の多くは、知っている言葉だからこそアクセントをきちんと英語で覚え直さないといけません。そういう時に、クラップを入れて体の動きと一緒に発音していくと、記憶に残りやすくなります。

両方組み合わせて

さらにオススメなのは、上の2つを組み合わせることです。

もう一度、butterflyであれば、

BU-tter-fly  ⚫-●-● のリズムなので、

-弱-弱 で手拍子しながら言います。

大人だと恥ずかしいですが、子どもならこういった覚え方も楽しんでやってくれますよ。

まとめ

普段あまり意識しない音節ですが、英語の発音を教える時には、その知識が役に立ちます。

ネットでも、Syllable dictionaryで検索すると、無料のサイトがたくさんヒットします。発音を教える時には、ぜひ音節を大事にして、日本語との音の違いを、リズムの面からも教えてあげましょう。

使えるアイデアがあればご活用くださいね。

 

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