レッスンで英語の歌を活用するのは非常に効果的ですね。非常に役立っています、という方も多いと思います。今回は、そのメリットを考えてみましょう。
大きなメリット: 発音の練習になる!
きれいな発音を楽しく練習できる
英語の音を身につけるための練習にシャドーイングがありますが、リーディングやシャドーイングの練習って、時に味気ない練習になってしまうときがありますね。かなりの集中力が必要です。
でも、歌の場合はメロディーがありますので、気分が盛り上がります。
「聴いた音を真似して歌う」ということは、実は、シャドーイングを楽しくやっていることと同じです。つまり、シャドーイングと同様の効果が期待できます。
単語のアクセントを学べる
英語の歌は、基本的に、語の持つアクセントから外れた節にはなっていません。
例えば、『メリーさんの羊』。
♫Mary had a little lamb.♪のフレーズをカタカナにするとこんな感じです↓
♫「メ〜ri」「ハッダ」「リットゥ」「ラm」♪(カタカタの下線部分がアクセント)
長く・強めに発音する箇所は、ちゃんとメロディーの上でも長く・強めに歌っていますね。
こんな風に、歌の中で自然と正しいアクセントが身につきます。
語と語のつながりを自然に習得できる
単語単位だけではなくて、語と語のつながり(リンキング)を自然に習得することができます。
これが一番の歌のメリットかもしれません。
『メリーさんの羊』でも、「ハッダ」のところ、完全に「子音+母音」のリンキングです。
「子音」とか「母音」とかの概念の前に、歌で自然と英語の発音のルールが身についてしまいます。
その他のメリット
このように、まず発音練習の教材としても非常に優れている歌ですが、それ以外にも実はメリットがたくさんあります。
レッスンにメリハリをつける
生徒が眠そうにしていたら、ぜひ歌を歌うアクティビティを入れましょう。レッスンの中間に挟むとメリハリがつきます。
マルチタスクの訓練にも
歌を歌うときは、ぜひスクリプトを見ながら歌ってもらいましょう。
マルチタスクの一つとして考えると、歌詞を見ながら歌を歌うことは、
リスニング+スピーキング+リーディングを全て同時にやっていることと同じです。
文字を見ることで、フォニックスを自然と習得することにもなりますし、上に書いた「リンキング」を意識することにもつながります。
歌詞を見るときは、歌詞の意味にフォーカスするよりも、
文字と音をつなげる練習
という面にフォーカスして使うと効果的です。
スピーキング練習と同じ効果がある
スピーキングをやっていることと同じなので、余計なおしゃべりがなくなります。
発話を一生懸命やったら、関係のない話をするエネルギーはどこかへ行ってしまいます。
レッスンと直接関係のないお話は、レッスンの前後にたっぷり聞いてあげましょう。
一緒に歌って楽しもう
先生もぜひ一緒に歌いましょう。
♪Head, shoulders , knees, and toes♪のような動きのある歌は、もちろん動きも入れます。生徒だけが歌っていて先生は無言、ということのないようにしましょう。
歌に限らず、チャンツでも同様です。歌の上手下手は関係ありません。ぜひ一緒に歌って、生徒との一体感を楽しみましょう。
まとめ
このように、歌をレッスンに入れることはメリットばかりです。上手に活用してみてください。
歌を取り入れる時は、効果を考えながら取り入れましょう!
ご参考になれば幸いです♡
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