フォニックスを活用しよう

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フォニックスというのは、英語のネイティブスピーカーが文字を読めるようになるためのシステムです。日本語ですと五十音のようなものです。

でも、五十音とは性質が全く異なります。それは英語と日本語の音の違いなのですが…

キッズクラスでぜひ取入れたいフォニックス

まずは日本語の五十音と比べてみましょう。

日本語は、五十音がすべて読める人なら、ひらがなで書かれてさえいれば、とりあえず全ての言葉は音で読むことができますね(小さい「っ」や、「ゃ」「ゅ」「ょ」などはテクニックが必要ですが)。意味を無視すれば、読めない文字はないと言って良いと思います。

対して英語の場合、アルファベットは26文字ありますが、その26文字について、長母音を含めると、音は全部で31音あります。

そして、その31音を全部マスターしたからと言って、すべての単語が読めるようになるわけではないのが厳しいところ。日本語とはだいぶ違います。

フォニックスにはさらに細かいルールがたくさんあり、全部マスターしようと思うと大変です。例えば、silent contonantsと呼ばれる読まない綴り。highのghとか、castleのtとかです。こんな風に、次々とルール化していくと、とてつもない量になります。

一説には、フォニックスをマスターすると、全英単語の4分の3が初見で読めるようになる、と言われています。

果たしてこの数字、多いと感じますか? それとも少なく感じますか?

日本語の五十音の感覚からすると、少ない感じがしてしまいますね。「そんなにやらなきゃいけないの?」と感じます。

良いものであるのは確かなのですが、フォニックスそのものは奥が深く、また、文字指導とも絡むので、キッズクラスでどこまでやるかは悩むところかと思います。

まずはレターサウンド!

アルファベットは、初学者が最初に通る学習項目ですね。

キッズクラスでまず導入したいのは、レターサウンドと言われるアルファベットの読み方です。26文字分、26音だけを教えます。小さいうちにこれをマスターしておけば、かなりの単語がその組み合わせで読めるようになります。

 

Aというレターであれば、[ei]という音で読んでいきますが、それだけでなく、Aには[æ]という音もあります。フォニックスは、その2つ目の[æ]の音を覚えていく練習になります。

アルファベット26文字は、それぞれそのような音を持っていますので、覚えていくと非常に便利です。

一例を挙げますと(カッコ内は発音例です):

C は[k](喉の奥の方から息を強めに「ック」)

A は[æ](アとエの中間音。エの口でアと言う)

T は[t](舌先を上の前歯の後ろにつけるようにして、離す時に息を強く出す)

この3つを組み合わせると、[k][æ][t],[kæt]=catになります。

教えるときのコツ

レターサウンドを教える時には、必ずよく知っている単語とセットで教えてあげましょう。

A,[æ],[æ], apple

B, [b],[b], book

C, [k],[k], cat …..  のような感じです。

語頭にその文字が入っている単語を選んでいきましょう。前半は特に迷うことなく単語を選べるかと思います。

さて後半、特に’X’は迷うところかと思います。何が思い浮かびますか?

Xで始まる単語というと、xylophoneあたりが思い浮かびますが、[ks]という音からは外れてしまいますね。ですので、この場合は、foxのほうが良いと思います。

読めない単語を読めるようにしていくのがフォニックス

もし読めない単語に遭遇しても、このように音を組み合わせると、読めてしまうというのがフォニックスのいいところです。

こういう地道な練習を楽しんでできるのも、キッズクラスならではかと思います。

フォニックスには、日本語で書かれていて、CDもついているような良い教材がたくさんあります。そういったものを積極的に使って、早い段階でレターサウンドを覚えてもらいましょう。

 

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